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アスファルト防水工事の2種類の工法と現場施工の基準を解説します。

アスファルト防水工事の2種類の工法と
現場施工の基準を解説します。

 

アスファルト防水工事について施工において下地材料、アスファルト、アスファルトルーフィングの種類、密着工法と絶縁工法、施工方法についてまとめたので解説します。

 

目次
1.下地材料
2.アスファルト
3.建築工事に用いられる防水工事用アスファルトの品質
4.アスファルトルーフィングの種類
5.密着工法と絶縁工法
6.施工法

  

下地材料

アスファルトプライマー

防水下地に塗布することによりその表面に一部浸透して強固に付着したアスファルト被膜を形成し下地と防水層の密着性を向上させます。

アスファルト

防水工事用アスファルトは第3種又は第4種を使用します。

3種は温暖地、4種は寒冷地に使用されるものです。

軟化点

アスファルトの軟化する温度を表し、防水層の高温時の性能を示すものでそれぞれの下限値が規定されています。

侵入度

常温におけるアスファルトの硬さを表します。

規定の方法で針をアスファルト表面に押し込みアスファルトの中に侵入した長さで表します。

針入度指数はアスファルトの高温時における軟化、低温時における脆化などの起こる度合いを示すものです。

数値が大きいほど広い温度範囲にわたって軟化もしくは脆化現象が起こりにくくなり良い品質いうことになります。

フラース脆化点

アスファルトの低温時に起こる致命的な脆性破壊を防止するうえで重視する特性です。

鋼板に塗られたアスファルトが冷却され一定の曲げを受けた時に亀裂が生じた最初の温度を表すもので数値が低いほど品質が良いです。

建築工事に用いられる防水工事用アスファルトの品質

種類\項目軟化点(℃)針入度(25℃)針入度指数引火点(℃)フラース脆化点(℃)
3類100以上20以上40以下5.0以上280以上-15以下
4類95以上30以上50以下6.0以上280以上-20以下

アスファルトルーフィングの種類

アスファルトルーフィングフェルト

主として天然の有機繊維を原料としてフェルト状のルーフィング原料にアスファルトを含浸、被覆してその表裏面に鉱物質粉末を散布したシート状のものです。

ストレッチアスファルトルーフィングフェルト

主に合成繊維をランダムに集積、固定して得た原反にアスファルトを含浸、被覆してその表裏面に鉱物質粉末を散布したシート状のものです。

穴あきアスファルトルーフィングフェルト

ルーフィングの全面に規定の大きさの貫通した穴を一定間隔に設けたものです。

密着工法と絶縁工法

密着工法

アスファルトルーフィングを下地に全面接着する方法です。

平場は流し張り、立ち上がりは巻き上げ張りとします。

下地に塗布するアスファルトプライマーとアスファルトルーフィングを貼り付けるための溶融アスファルトの量は表の通りです。

アスファルトプライマー0.2㎏/㎡
溶融アスファルト1.0㎏/㎡

絶縁工法

最下層の砂付穴あきルーフィングを砂付面が下になるようにして敷き、穴あき部分のみアスファルトルーフィングを下地に接着する工法です。

立ち上がりはストレッチルーフィングを全面接着します。

下地に塗布するアスファルトプライマーとアスファルトルーフィングを貼り付けるための溶融アスファルトの量は表の通りです。

アスファルトプライマー一般0.2㎏/㎡
ALC0.4㎏/㎡
溶融アスファルト1.0㎏/㎡

露出防水絶縁工法では下地の湿気を逃すために脱気装置を設けます。

防水面積が大きい場合には平場脱気装置と立ち上がり脱気装置を併用します。

密着工法に比べてヒビ割れなど下地の影響が少ないのが特徴です。

施工法

アスファルトプライマーの塗布

アスファルトプライマーは塗布後8時間以内に乾燥しますがルーフィング類の貼り付けは原則としてアスファルトプライマーを塗布した翌日にして十分に乾燥させます。

アスファルト溶融及び取扱い

溶融温度の上限は防水材製造業者の指定する温度とします。

低発煙、低臭気の工事用アスファルトが広く使用されており、これらの効果が十分に発揮できる温度を上限とします。

従来の工事用アスファルトの溶融温度の上限は軟化点に170℃加えた温度とします。

アスファルトは施工時の温度が低すぎると接着力が低下し、下地及びルーフィングの層間剥離が起きやすいので200℃程度以下にならないようにします。

ルーフィングの貼り付け

密着工法における出隅、入隅は平場のルーフィング類の貼り付けに先立ち、幅300 mm 程度のストレッチルーフィングを用いて補強のために均等に増し貼りします。

密着張りにおける下地コンクリートの打ち継ぎ部分は一般平場のルーフィング類の貼り付けに先立ち、幅50 mm 程度の絶縁テープを貼り付けた後、幅300 mm 程度のストレッチルーフィングを用いて増し張りします。

絶縁工法における平場と立ち上がり及び立ち上がりの交差部分には幅700 mm 程度のストレッチルーフィングを平場に500 mm 程度の張り掛けて増し張りします。

平場のルーフィング類の貼り付けは流し張りとします。

ルーフィング類の重ね幅は長手及び幅方向とも100 mm 程度とします。

保護、仕上げ

立ち上がりパラペットの周辺及びどうやなどの立ち上がりの際にはコーナークッションを取り付けます。

防水層の立ち上がり末端部は最上層のルーフィングを貼り付けて押さえ金物で固定し、ゴムアスファルト系シールで天端処理をします。

立ち上がり部の乾式保護材の立ち上がり部分の寸法は600 mm 以下とします。

成形伸縮調整目地材の割り付けは、縦横間隔3m程度、立ち上がりやパラペット周辺は立ち上がりぎわから600 mm 以内の位置とします。

成形伸縮調整目地材は防水層上面の絶縁用シートから保護コンクリート表面に達するものとします。

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