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自然災害や軟弱地盤の被害にあわない土地を選ぶ方法
土地選びで気になる自然災害や軟弱地盤の問題や注意点について解説します。
土地購入について利便性や景色の良さだけで決めてはいけません。
自然災害の被害をうけたり、土地の地盤が軟弱だったりすると、修理や対策に余計な費用が発生します。
大きな災害や地震をうけて、最悪の場合は命を失ったりすることもあります。
ハザードマップや過去の地形を調べる
地盤調査のデータを参考にする
地震、台風、大雨による自然災害について
台風で屋根が飛んでしまう
大雨で河川が氾濫、土砂崩れが起きる
地震や津波は、いつどこで起きるか予測できない
●内陸直下 活断層による地震
昔、沼や湖、河川、池だった場所
日本中に活断層があり、いつどこで地震が起こるわかりません。
埋め立て地や水にまつわる土地は軟弱地盤である可能性が高いので、事前に確認しておくことが大切です。
●南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ
避難場所が近くにある場所
東日本大震災のように、海側プレートが陸側プレートの下に沈み込む境界で発生する海溝型地震は広い範囲に津波が押し寄せる可能性があります。
沿岸部では、なるべく高台の海抜が高い場所で、想定外のことが起きても命を守ることができるように避難場所との位置関係を確認しておくことが大切です。
台風や大雨による水害や土砂災害
山沿いのがけに近い土地や急斜面を避ける
●水害について
台風や大雨により、雨水を河川に流す排水が追い付かない時に起こる内水氾濫や河川の水量が増えて堤防からあふれだす外水氾濫の水害が起きると、住環境に大きなダメージをうけることになります。
水が低い所に流れるという性質から、海抜の低い場所や河川の付近の河川の水位より低い場所では、水害にあう可能性が高まるので確認しておくことが大切です。
●土砂災害について
土砂災害とは、大雨や地震などが引き金となって、山やがけが崩れたり、水と混じり合った土や石が川から流れ出たりする自然災害です。
主なものとして「土石流災害」「地すべり災害」「がけ崩れ災害」などがあります。
山のふもとは土砂災害の危険性が高く、それらの地域は土砂災特別警戒区域(レッドゾーン)や土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に指定されています。
圧密沈下と液状化現象
建物を建てるにあたって建物の基礎を支える地盤が軟弱だと地盤沈下が起きます。
軟弱地盤の地層の性質によって大きく分けて、圧密沈下と液状化現象の2つ沈下現象があります。
圧密沈下について
地盤が荷重を受けることにより土の中の隙間の水分が徐々に絞り出されて、隙間が減少して長時間かけて土全体の体積が圧縮されて沈下することです。
圧密沈下は粘土のような粘性土地盤で起こりやすいです。
砂のように透水係数が大きい場合には瞬時に水は流出しますが、粘土のように透水係数が小さい場合には水分を含みやすく圧密沈下が起こりやすいです。
液状化現象について
水で飽和した粒経が比較的均一的で細粒度の少ない砂質地盤では地震動によって振動を受けると流動化して地耐力を失ってしまいます。
液状化の起こりやすい条件は、砂質土で砂の粒子が均一で隙間ができやすく緩い地盤です。
地下水位が地表面に近いところで大きな振動を受けると、砂と砂の粒子の間が水で浸されて液状化します。
ハザードマップや過去の地形からわかること
ハザードマップを確認
ハザードマップは、大雨などで川が氾濫した場合の浸水予想、土砂災害警戒区域をあらわしたものです。市役所や都道府県庁のホームページで見れます。
過去の地形を確認
かつては沼や湖、河川、池だった場所を埋め立てて造成された土地であり、地中にたくさんの水分を含んでいる場合が多いものです。
水にまつわる地名や水辺の植物のつく地名、水辺の動物のつく地名、サンズイのつく地名なども軟弱地盤の恐れがあります。
昔はどんな土地だったのかを古地図で確認しておきましょう。古地図は図書館や役所の情報公開コーナーなどにあります。
幹線道路近くなど振動が多い所を避ける
地盤とは関係ない話ですが大型自動車が行き交う道路ぎわでは自動車による振動が建物に影響する場合があります。
小さい振動でも長期的な揺れに対して建物の壁や床のひび割れの原因になったりすることがあります。
地盤調査と地盤改良について
建物を建てる時に地盤調査が必要になります。
建物を設計するために事前に地盤調査を行い、調査のデーターを基に基礎の設計を行います。
また、軟弱地盤の場合には必要地耐力を確保するために地盤改良を行います。
住宅の建築に使われるの主な地盤改良種類
住宅など小規模建物の地盤補強には表層地盤改良、柱状改良、小口径交換杭などがあります。
●表層地盤改良
基礎下の表層1m程度の土と固化剤を混ぜて人工的に固く均一な地盤を作ります。
軟弱地盤が比較的表面の場合有効です。
●柱状改良
土とミルクセメントを混ぜて土の中に柱状体(直径40~60センチ程度)を何本か作り、その上に基礎を作り家を支えます。杭の摩擦抵抗により沈下を防ぎます。
●小口径交換杭
支持層まで口径10センチ程度の鋼管を1メートル程度の間隔で何本か打ち込みます。
杭が支持層に刺さることで、その上の家を支えます。
まとめ
土地選びにおいて地盤のことは絶対に考えなければならない問題です。購入前に地盤調査はしてあればその地盤が軟弱地盤でないか確認することができます。
そうでない場合は、ハザードマップや過去の情報、近隣の住宅の地盤調査のデータなどをもとに検討すると良いと思います。