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【生コンクリート検査】品質を管理するための検査について解説

一級建築士の建築知識
簡単解説!生コンクリート検査

 生コンの品質が要求を満たした性能を保有しているかどうかを確かめるため検査が必要です。

生コンは出荷してから28日ほどたたなければ強度が確認できず仮に品質に問題がある場合でも生コン工場に問題があるのか現場の施工に問題があるのか曖昧になります。

以上のことから検査は生コン工場が行うものと、施工業者が行うものがあります。

それぞれの場合を解説します。

 

目次
1.生コン工場が行う品質検査
2.施工業者が行う構造体コンクリートの検査

  

生コン工場が行う品質検査

生産者が行う検査には、主に品質管理用のデータを取るために工場で行う「製造時の品質検査」と、荷卸し時に行う「品質確認のための検査」の2種類があります。

製造時の品質検査

細骨材のふるい分け:1回/日

細骨材の表面水率:2回/日

粗骨材の実積率:1回/週

練上がりコンクリートのワーカビリティー:全バッチ目視検査

スランプ試験:2回/日以上

空気量試験:2回/日以上

塩化物量:1回/月

容積:1回/月

単位容積質量(軽量コンクリート):出荷日ごと

代表試料の強度:1回/日

コンクリート温度:1回/日

荷卸し時の品質検査

荷卸し地点(工事現場)で、150m3ごとに1回の試験を行います。

コンクリートは、荷卸し地点におい以下の試験を満足しなければなりません。

スランプ試験

空気量試験

塩化物量試験

コンクリート温度

圧縮強度試験

圧縮強度試験は任意の1運搬車から採取した3個の供試体を使用し、標準養生による28日強度の平均値で判定する。

1)1回の試験結果が呼び強度の85%以上

2)3回の試験結果の平均値が呼び強度以上

施工業者が行う構造体コンクリートの検査

柱、梁、スラブ、壁、基礎などの構造部材のコンクリート打ち込み直前のコンクリート試料を採取して検査します。

スランプ試験

空気量試験

塩化物量試験

コンクリート温度

圧縮強度試験

構造体コンクリート強度の検査は普通コンクリートと高強度コンクリートで試験を要する数量と供試体の本数に違いがあります。

普通コンクリートの構造体コンクリート強度の検査

構造体コンクリートの圧縮強度の検査は、工事現場で試料を採取し、試験はコンクリートの打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ150m3またはその端数ごとに1回行います。

1回の試験には、適当な間隔をおいた3台の運搬車から1個ずつ採取した合計3個の供試体を使用します。

高強度コンクリートの構造体コンクリート強度の検査

構造体コンクリートの圧縮強度の検査は、工事現場で試料を採取し、試験はコンクリートの打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ300m3ごとに検査ロットを構成して行います。

1検査ロットにおける試験回数は3回とします。

1回の試験には、適当な間隔をおいた3台の運搬車から1台につき3個ずつ採取した合計9個の供試体を使用します。

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